ライティング作法・附記1:苦手な本を読みこなす

「ためになる」と思って読書をする人は多いと思いますし、私もたまにしますが、正直活字中毒でも苦痛に感じることがあります。

「なぜ読書が苦痛になるのか」を、以前ライター仲間で話し合ったのですが、原因が3つありました。

1)言葉使い(専門用語)が理解できない。

2)文体が合わない

3)読む目的が落とし込めていない。

この中で、最も大きな点が“読む目的”

好きな作家や雑誌、マンガでも、読んでる時は時間を忘れることがありませんか?それは、「楽しむ」という目的が落とし込めているからです。

では、「ためになる」「役に立つ」という目的は本当に自発的なものでしょうか?仕事などで、○○しなきゃいけないから……と、義務感が伴っていませんか?あるいは、読んだら痩せると勘違いしていたり、とか。

「ため」「役」系の読書には、読むだけでなく必ず行動が伴わないと結果が出ません。逆に言えば、行動が伴えば、読書が面白くなるとも言えます。

タイトルに惹かれ、本を取ったとき、「何のためにこの本が読みたくなったのか」を自問してみましょう。

面白そうだったから読んでみたのに、複雑で読みにくいと思うならやめてもいいです。が、実は本当に面白い小説って、前半が苦痛だったりします。その分、後半からの怒濤の展開にカタルシスを感じる……という体験、私にはよくありますので、そこは自己判断で。

学ぶために読む本なら、ノートに目的を書いてから読み始めてもいいかもしれません。

人間の心理はとても変化しやすいものですから、読んでいる途中で気が散ったり、些細なことが気になって本来の目的を忘れてしまいがちです。

集中出来なくなったら、一旦気分転換。本を離れて一息ついたら、最初の目的を見直し、今まで読んだ(はずの)ところをまとめてみます。

もしかしたら、自分が求めていたのと内容が違っていることに気付くかもしれません。その時は潔くそこでストップ。

読む理由がはっきりしない本に時間を費やすのは無駄と割り切ってしまいましょう。

また、目的以外に気になることにも解決策はあります。

1)言葉使いや専門用語 → 今はインターネットもあり、検索すれば意味はわかります。同じ系統のものを続けて読んだり、繰り返せば、自然に理解も深まります。要は、慣れです。

2)文体はあくまでも二次的なもの。目的に沿った内容が書かれていれば、気にならなくなるはずです。いくら読んでも、頭に入ってこないと感じるときは、もしかしたら自分が探していた情報とずれた内容になっていませんか?

読書は楽しむものであり、学ぶものです。人それぞれの考え方は違いますから、友達に勧められても面白くない場合はありますし、Amazonのレビューが良くても、残念な場合もあります。(やらせもありますし)

娯楽のために読む本、ちょっと興味があって読む本などは、合わないと思ったらすぐに辞めてブックオフにでも持って行きましょう。

逆に、難しいけど学びたい本だったら、慣れる努力をして読みこなしてください。それが理解できたとき、読書の楽しみが一段と深まるはずです。

 

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