ライティング作法3:取材の種類と文章の書き方

記事を書く上では、取材が不可欠です。この取材には、大まかに3つの種類があります。

1)取材:自分がその場所に行ったり、体験をすることを通して記事を作ります。
2)インタビュー:対象者に直接お話をうかがい、その内容をまとめて記事を作ります。
3)データ起こし:参考文献や資料をまとめて記事を作ります。
 ※データ起こしという呼称は一般的ではないかもしれません。私が仕事をしていたプロダクションでの呼び方です。

それぞれに応じた書き方をご紹介します。

取材道具

1)取材原稿

取材は、自分がその場に行き、体験したこと全般を元に原稿を作ります。ペンとメモはもちろんのこと、ビジュアルメモとしてカメラ(スマホ)も必須です。

自分が体験したことには、感情が動きます。そのため、取材原稿は書きやすい反面、逆に書き過ぎてしまう場合があるので気をつけなければいけません。

原稿の目的を明確にし、必要な情報をはずさないようにしながら、自分の感じたことも含めて書くと、読者に届きやすい記事になります。

文体に関しては、誌面の一般的な記事とあわせて「です・ます調」又は「だ・である調」などで統一しましょう。

慣れないうちの書き方としては、最初は文字数に関係なく、書きたいことをすべて書いてみて、あとから文字数に従ってどんどん削除していくのが勉強になります。

これはどんな記事でも言えることですが、料理にたとえるなら、最初に書いた文章は新鮮な素材そのもの。そこから削除したり、組み替えたりしていくのが調理法です。

なかには手を加えない素材が美味しい場合もありますが、まずは文章を調理してみましょう。

2)インタビュー原稿

インタビューも取材の一つですが、実際に人からお話をうかがうのはとても面白く、毎回エピソードを選ぶのに苦労するのが楽しいライティングです。

インタビュー原稿の書き方としては、対象者の方が一人語りしているような一人称で書く場合と、こちらの質問などに答えて頂く対話形式で書く場合があります。

インタビューのときは、対象者の方の許可をいただいてレコーダーを回すことがあります。これはあくまでも確認が必要なときのためのもので、私の場合は実際に書くときに聞き直すことはあまりありません。聞いてしまうと、逆に情報が増えてしまい、文章がまとまらなくなってしまうからです。

リアルにお話を伺っているときに印象に残ったこと、メモを取った内容を元にした方がまとまりの良い原稿になると思います。

(まれに学術的なことや専門用語などで必要がある場合は、レコーダーの内容を書き起こしてから記事にまとめることもありました)

インタビューで忘れてならないのは、対象者の方に確認をしっかりしてもらうことです。こちらが聞いて理解したことと、相手の意図が異なっている場合もあるので、謙虚な姿勢で確認をいただいてください。

また、実際のインタビュー前後の世間話もとても大切です。相手に自分を知っていただき、信頼してもらえれば、必ず記事作りにプラスになります。

3)データ起こし原稿

インターネットが浸透してきてから、情報を探すことが簡単になり、ネットの記事などはリアル取材なしで作られたものが多いです。

雑誌でも、読み物系の記事などでは資料から書き起こす場合があります。

資料から書く場合は、取材ほど感情が動かず、慣れないと学校のレポートのようになってしまうので注意が必要です。

3タイプの原稿の中で、最も構成力が必要になってくるのが、データ起こし原稿と言えるかも知れません。

情報を集めたら、一度箇条書きなどで整理して構成すると、読みやすい原稿になります。この原稿でも、多めに書いて校正でブラッシュアップするのがオススメです。

 

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