ライティング作法4:雑誌ライターの立場

ライティング作法と直接関わりはないかもしれませんが、雑誌ライターをしていた頃の立場(人間関係)について紹介します。いずれも、私が仕事を受けていた大手出版社の場合です。

フリーは下請け

構図としては、出版社>編集部>下請けとなり、フリーがつく人は下請けになります。

編集部では、編集長をトップに、大きいところだとデスク(副編集長)がいて、その下に各編集者。それぞれが下請けを抱えているのが一般的です。

編集長やデスクも編集者ですから、下請けを何人か抱えて、編集者としての仕事もしていました。

編集部での立場・私の場合

私の場合、最初に仕事をした雑誌では、編集長を紹介されたので、最初は直接1ページコラム(これは広告が落ちたときなどの臨時コラムでした)を書かせてもらい、その後文化面の連載企画(8ページ)を担当しました。

連載企画になると編集者がいるので、そちらから指示をもらって記事を書くようになります。

企画によってカメラマンと組んで仕事をしますが、社内写真部のカメラマンかフリーのカメラマンかは、編集者の仕事のしかた、企画の内容(撮影する対象によって得手不得手があるので)、カメラマンのスケジュールなどによって決められます。

取材は、編集長から直接言われた企画や自分の持ち込みの企画だと社内カメラマンと二人で行くことが多く、編集者がいる場合は3人のこともありました。

文章の先生たち

最初の頃は文章の書き方がわからず、8ページの連載1回目はとりあえず文字数を埋めて、校正刷りが出てから自分で赤入れしたら、編集者か「ああ、これでやっと直せる原稿になった」と言われました。

初稿の段階では、どこに手を入れて良いかわらかないぐらいヒドかったということです。

また、文章修行という意味では、校閲さんにも大変お世話になりました。

石原さとみちゃん(ドラマ『地味にスゴい!校閲ガール』)のおかげで、“校閲”という仕事も少しは知る人が増えました。

一般に校正というのは誤字、脱字のチェックですが、校閲となると事実関係まで細かく確認して裏付けを取ります。そのため、ドラマの通り校閲部では専任の校閲さんがありとあらゆる資料に当たってくださいます。

実際、校正刷りに校閲さんの赤字が入っていると、相当ドキドキしました。事実関係だけでなく、読者が理解しやすい言い回しへの提案が書かれていることもあります。

でも、校閲さんには、最後まで実際にお目にかかることはありませんでした。

文章は読まれて磨かれる

複数の文章のプロに読まれ、ダメだしされて書き直し(〆切があるので1,2回です)。そんな状況で仕事をさせていただいた雑誌での仕事は、未だに自分のライティングの基本として根付いています。

もちろん、文章講座ではありませんから、数本指示を受けて書き方の要領がつかめれば、ダメ出しされることはほとんどありません。それでも新しい編集さんと仕事をするときは、要望に添えるか不安がありました。

文章には正解はないので、やはり担当者や企画によって書き方が変わるのは当たり前のことです。

まれに読者からお手紙をいただいたりすると、編集長が大喜びで知らせてくれたりしたのは、自信に繋がる良い経験でした。

フリーの仕事の終わり方

そんな楽しい雑誌の仕事でも、終わりがあります。

 ・連載企画の終了

 ・担当編集者の異動

 ・雑誌の廃刊

すべて経験しました。

編集者との繋がりを大事にしていけば、新しい仕事をもらえることもあります(実際、廃刊後に編集長が創刊した新雑誌でも仕事をいただきました)。

ただ、競争が激しく、本を出版するとか、エッセイストなどで有名にならない限り、それだけで生活していくのは当時とても厳しかったのも事実です。

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