『プルートゥ PLUTO』身体表現に圧倒されます・2018年1月舞台

舞台『プルートゥ PLUTO』が6/23にWOWOWで放送されます。

私は今年1月に渋谷のシアター・コクーンで観たのですが、実は初演の『プルートゥ PLUTO』があまりに面白くて、芝居にハマるきっかけとなった舞台でもあります。

原作は、浦沢直樹のマンガ『プルートゥ PLUTO』(全8巻)。

表紙にもあるように、このマンガは、手塚治虫先生の「鉄腕アトム」の中の一編「地上最大のロボット」の元に、浦沢先生が世界観やストーリーを広げてリメイクした作品です。

「地上最大のロボット」は、アトムを含めた世界最高峰のロボット7体を破壊し、自らが地上最大のロボットにならんとするプルートゥとアトムとの戦いを描いています。浦沢作品では、7体のうちの一体・ドイツのゲジヒト(表紙)の視点から描かれ、プルートゥとは誰なのか、何のために史上最大のロボットとなろうとするのか、またその背景にあるもの、更にアトムを含めた登場人物たちの人間模様などを緻密に描いた、内面性の深いドラマになっています。

浦沢原作はリアルタイムで全部読んでファンだったので、初演の時はどんな演出がされるのかとても興味がありました。

舞台を演出したのは、シディ・ラルビ・シャンカウイさん。ベルギー出身の振付家・演出家・ダンサーです。コンテンポラリーダンスを基調にした振り付け、演出はその道の人なら知らない人のいない人気演出家で、2014年にはベルギー国王から爵位Commander of Ordersの名誉称号を授受したほどの方。

その演出を受け、主演のアトムを森山未來さんが演じています。彼も一流のコンテンポラリーダンサーなので、シャンカウイさんの演出にはぴったり。

初演の舞台では、背景を分割したボードにマンガの映像を映し出したり、また、最初は意味がわからなかったのですが、アンドロイド(ロボット)役には、数人のダンサーがマニピュレイター(アンドロイドの操り師的な役割)としてつき、その動きをダンスのような肉体表現で表したりと、とても独特で面白いかったのを記憶しています。

そして、2018年の舞台では、すべてが更にパワーアップしていました。未來さんのアトムはもとより、ゲジヒトを大東駿介さん、ウランとゲジヒトの妻(ヘレン)二役を土屋太鳳ちゃん。

土屋太鳳ちゃんは初舞台だったそうですが、堂々としてました。ダンスなどでは、身体能力の高さを改め実感。演技ではウランの可愛らしさ、ヘレンの美しさが出せていたと思います。

でも、存在感で圧倒されたのは柄本明さんの天馬博士。前から三列目という近さで観ていると、柄本さんの一見投げやりに見える演技がすごく計算されているのがわかります。かなり動きもある舞台なので、年齢的なことを考えても凄かったです。

そして、この舞台で一番の泣かせどころ、見所は、アトムの空を飛ぶシーン!どんな舞台表現で空を飛ぶか、ゼヒWOWOWで観てもらいたいところです。

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