柴田よしき『RIKOシリーズ』肉食男女の時代・小説

柴田よしき先生、お元気ですか?

2000年当時、インターネットが浸透してきた頃、現在のSNSみたいなのはまだほとんどなくて、ネットの交流では掲示板(BBS)が流行っていました。ホストとなるサイトがあって、BBSはその中の1ページに設置され、自由に(あるいはメンバー限定で)書き込み(投稿)ができるもの。

きっかけは忘れたのですが(多分RIKOを読んだことだったかな)、柴田先生のサイトBBSにたまに書き込みし、先生からレスをいただいて感激してました。

失礼ながら写真で拝見する先生は本当に普通のおばさんだったのですが、読者の方々からの投稿に返信される内容が、心理的にとても深い。

当時30代だった自分は、返信いただいてびっくりするやら感動するやら。やはり、あれだけの小説をかける人は頭の構造が違うんだなと実感し、尊敬していました。

関西に住んでいらした柴田先生が上京されるということで、一度だけオフ会に参加させていただいたことがあります。そのときの二次会で合唱したのが、当時大流行していたモー娘。の「LOVEマシーン」。なので、2000年と覚えているのです。

リアルにお目にかかった先生は、とてもチャーミングでノリの良い方でした。猫を溺愛されていると伺っていたので、猫グッズのお土産を持っていったのを覚えてます…

と、思い出話になってしまいましたが、RIKOシリーズ。

女刑事・村上緑子(りこ)を主人公とした、『RIKO – 女神の永遠』(1995)『聖母の深き淵』(1996)『月神の浅き夢』(1998)※いずれも初版の出版年。の三連作です。

刑事物、ミステリ、女主人公と、私の大好物が揃っているわけですが、なぜか女刑事ヒロインのミステリってエグいのが多いですね。以前紹介した、「藤堂比奈子シリーズ」や最愛の「姫川玲子シリーズ」も、ジャンルは違いながらもそれぞれエグい。

RIKOシリーズのエグさは、なんといっても肉食。とにかく、出てくる人とすぐそういう関係になちゃう。犯したり犯されたりがふんだんに盛り込まれています。

それだけでなく、LGBTのキャラクターも出てきて、今ならともかく、1995〜8年当時にあれだけ突っ込んで書けたのがすごい。

これは、あくまでも私の主観ですが、柴田先生がミステリの中でも、人間の性の問題を深く掘り下げて書かれたのだと思います。

今回再読して、改めてその肉食さに時代性を感じました。バブルの頃は元気だったんだな、みんな。

作家にもよるかもしれませんが、脅しには強姦、だますのにハニートラップとか(それも男女構わず)、すぐセックスが出てきちゃうところに、動物的な元気さを感じます。

正直、人間的にRIKOってどうよって思うところも多々あるのですが、(不倫の末、結婚した男(元上司)を“あなた”呼ばわりするところとか苦手)まあ、それ以外にも山内練という、エグいけど素敵な男性キャラクターがいて、どっちかっていうと、三冊目読む頃にはすっかりその人ラブで読んでました。

そのキャラが素敵すぎて、スピンオフからシリーズ化された麻生龍太郎シリーズも、また今度紹介します。

 

 

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