『BEASTARS』動物による人間ドラマ・2016年から連載中

2018年第11回マンガ大賞を受賞した『BEASTARS』(週刊「少年チャンピオン」連載中)というマンガ、表紙がタイプだったので、発表時に出ていた7巻を大人買いしてみました。(すでに8巻まで読了)

マンガ大賞とは、ほかにもいろいろ受賞

ちなみに、マンガ大賞とは

マンガ大賞は、2008年にできました。今年で11回目を迎える、有志によるマンガ賞です。「面白いと思ったマンガを、その時、誰かに薦めたい!」そんな気持ちが形になって、この賞は始まりました。

運営は、マンガ大賞実行委員会が行っています。選考員は、実行委員が直接声をかけたマンガ好きの有志たち。書店員をはじめとするさまざまな職業の方が、手弁当で集まってこのお祭りを支えています。

マンガ大賞の選考対象は、その年の1月1日から12月31日に出版された単行本の内、最大巻数が8巻までの作品です。 なお選考対象には本年度より電子書籍(最大巻数が8巻相当までの作品)も含むこととします。(マンガ大賞ホームページから引用)

純粋なファン投票といった趣ですね。

そのほか、第21回文化庁メディア芸術祭漫画部門新人賞、第22回手塚治虫文化賞新生賞講談社漫画賞少年部門受賞と、今年大注目の漫画でした。

『BEASTARS』をざっくり紹介

『BEASTARS』は、設定がとても魅力的。人間がまったく出てこない世界で、登場するのはすべて動物(が人間のように暮らしている)。

舞台は全寮制の中高一貫「チェーリントン学園」。そこでは肉食獣、草食獣が共生しているため、さまざまなルールがあります。

しかしながら、いきなりアルパカ(草食獣)のティムが何者か(肉食獣)に食い殺されるという事件から始まります。

この事件に関して、一時は犯人かと疑われるのがハイイロオオカミの主人公・レゴシ。(1巻表紙)その疑いは晴れるのですが、その体格や戦闘能力の高さに見合わず、繊細で心優しい性格。目立っているのに、気配を消そうとしたり、やや天然ながら物静かな佇まいは魅力的です。

で、犯人捜しのミステリーが始まるかと思いきや……その気配はありつつも、始まってしまうと学園ドラマの青春群像劇。ただ、出てくるのが動物なんで、とくに肉食と草食の共生というあり得ない設定から、あり得ないことがいろいろと。

一番驚いたのが、種族を超えた男女関係の描写とか……。読んでいると、私などこれは人間ドラマなんだなと感じることが多いです。実際、人間の姿をしてるけど、一皮剝けば動物にたとえられる人って多いので、そんな象徴的なところが魅力なのではないかと勝手に解釈しています。

設定のユニークさは、ほかにも学園内では、野生を抑えるための定期的にヒーリングルームみたいな所に入らなければいけないとか、鶏が卵を学食に卸すアルバイトをしてたり。

学外に出れば、肉食獣の食肉が禁止されているため(肉食獣はタンパク質をマメの加工品や乳製品で摂る)、裏市という違法で草食獣の肉や血を流通しているところがあったり(で、そういう場所ならではのギャング組織とか)

人間社会の縮図のような設定や話が詰め込まれていて、読み応えがあります。

ストーリーは、レゴシ君が兎に恋して成長していく様子を基調に、それに学友や裏市の人々との関わりなども描かれていますが、それぞれに魅力的なキャラクター。1巻毎に話がどう転んでいくか先の見えないところが面白いですよ。

まあ、個人的にはレゴシ追っかけで読んでます。

作者・板垣巴留(ぱる)さんのこと

少年漫画ですが、作者・板垣巴留さんは女性で、この作品が初連載。大学時代は映画製作を目指し、その後漫画に転向されました。

処女作は2016年、『BEASTARS』のオムニバス『BEAST COMPLEX』第1話「ライオンとコウモリ」で、4話続いた後、連載としての『BEASTARS』を開始しました。

顔出しNGで普段から鷄のアイコンを使っていますが、マンガ大賞の受賞作でもこんな感じ

ツイッターも楽しいですよ。

 

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