『君の名は。』新海誠監督作品のせつなさと楽しさ

大好きな新海誠監督の2016年新作『君の名は。』
初日に行ってきました!
(本当は試写会にも応募してたけど、落ちたんですよね…)

新海監督を知ったのは、ほんの偶然で、
たまたま時間があって映画をネットで探していたとき、
前作の『言の葉の庭』のレビューがあんまり良かったので、
何も知らずに観に行ったのが最初です。
(でも、その前に、新海監督とは知らず
 WOWOWで「星を追う子供」を観てました)
その画面の美しさにひっくり返るほど驚いて、
感動して、即効ブルーレイ買って帰りました。

彼は“天体と気象”を描かせたら天下一品です。
前作では、特に雨の表現が素晴らしかった。あと、鉛筆。
(その話は、また別の機会に)

それからハマって、アラフィフならではの大人買い。
『彼女と彼女の猫』『ほしのこえ』『雲のむこう、約束の場所』
『秒速5センチメートル』…どれもせつないんですよね…

ネットの動画でインタビューやドキュメンタリーを観て、
そのあくまでもマニアック仕事ぶりにもますますファンになった次第。
(今回の映画も、2年間毎日17時間作業していたとのこと)

 

今回の作品では、まずは本編以外の部分で
メジャーになったんだなあ……としみじみ思いました。

プロデューサーが川村元気ですと。
声優が神木隆之介君、上白石萌音ちゃんはもちろん、
長澤まさみ、市原悦子と大御所俳優さんがメインキャスト。

もともと歌とストーリーが密接なのも新海作品の特徴ですが、
今回は監督のご指名でRADWIMPSが音楽担当。
まるでストーリーにナレーションのように溶け込んだ歌を提供。

デビュー作をひとりで声優までやって作っていた監督が…(T_T)

今朝の“スッキリ!”で、新海監督がプロモーション出演されていて、
楽曲に関しては、コンテの段階から一緒に作り上げたと話していて納得でした。

 

で、本編。
ストーリーは一言で言えるほどさらっとしてるんですよ。
言わないけど。本当に青春のさらっとした話なのに
どSFが絡んで、天体と気象が絡んで、
最終的に、健気で爽やかなのにちょっとウェッティで、
出会って、離れて、求め合って……という切なさなんか
まさに新海ワールドそのもの。
今までの作品のいろんな要素が詰め込まれ、整理され、深みを増し、
更に今までにないコミカルな部分もあって、
確かに集大成と言える“楽しい”作品でした。

初日の劇場は高校生ぐらいの若いコが多かったんですけど、
逆に、主役二人の純粋さ、ひたむきさを心の奥底に忘れかけてる
大人の方がささる映画かもしれません。

 

私自身、今は地方都市に住んでいるのですが、
映画を観終わって外に出たときの夕焼けが、
映画と同じ色彩でちょっと感動しました。

気になっていたのが、スペシャルサンクスに
新海監督がファンと公言する岩井俊二監督のお名前があり、
ちょっと調べたらこんなコメントをいただいていました。

 新海作品はマグリットの『ピレネーの城』に似ている。
 大胆不敵にして不朽の説得力。
 『君の名は。』はそんな彼の集大成だと言いたい。
 けど彼の『ピレネーの城』は
 もっともっと高みにあるような気もするのだ。–岩井俊二

マグリットの『ピレネーの城』って、確か、
ジブリ“ラピュタ”のモデルの一つと言われている絵ですよね。
……なんか、新海監督、岩井監督お二人に共通する哲学的世界観ですね。

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