『重神機パンドーラ』に見るヘタレヒーローの変遷・2018年4月アニメ

『重神機パンドーラ』は、BUMP OF CHICKENのLINEから、主題歌『シリウス』を提供したことで知ったアニメです。私にありがちな、曲先チェック。

そしたら、原作と総監督が「マクロス」や「アクエリオン」の河森正治さんではありませんか!どちらも観ている私としては、メカアニメの大御所ですから、期待しないわけにはいきません。

『重神機パンドーラ』のあらすじはというより、舞台設定が面白い。イントロダクションをサイトから引用すると

2031年、次世代エネルギーとして開発されていた量子リアクターの暴走事故「翔龍(しゃんろん)クライシス」により世界は激変した。

突如、地下から広がったその閃光は都市ビル群を呑み込みながら大地を覆い尽くし、 やがて生物、機械、植物を超越・融合した未知なる特異進化生物「B.R.A.I」が出現した。

7年後、翔龍は絶対防衛都市「ネオ翔龍」へと生まれ変わっていた。

驚異的スピードで進化を遂げ人類を滅亡の危機に陥れたB.R.A.Iに対抗する、人類最後の希望の砦である。

運命に導かれネオ翔龍に集う、レオン、クロエ、クイニー、ダグ。 彼らを防衛軍へと迎え入れる、セシル、ケイン、ジェイ、グレン。 そして、人類の存亡をかけて戦う特殊部隊「パンドーラ」が誕生する…

翔龍というのが、中国をイメージさせる都市で、食べ物も火鍋やら、よりより(麻花兒:マファール)やらがよく出てきます。河森監督らしく、街のビジュアルがとてもキレイ。

で、大筋のストーリーは、原爆みたいなのが起こって、その影響で機械と動植物が融合した怪物B.R.A.I(ブライ)が誕生し、人類を襲ってくるのに主人公達が立ち向かう話ですね。(でも5話あたりからブライを操る人間も出てきたりして、どうなるやら)

で、この手のアニメだと、エヴァンゲリオン以来続く、“主人公がヘタレ”パターンがあるのですが、今回のパンドーラでは、そのヘタレぶりがちょっと違っています。

主人公のレオン・ラウは天才科学者なのですが、翔龍クライシス(原爆みたいなの)を起こした中心人物のひとりとされ、追放されていたわけです。そこで、契約家族(妹)のクロエという女の子と暮らしながら、ひとりでB.R.A.Iに対抗できるエネルギー・ハイパードライブの研究を続け、密かにマシンを造っていたのが、ある日、巨大なB.R.A.Iが襲ってきたときにまだ未完のマシンに乗り込んだところ、はじめてハイパードライブが稼働し、B.R.A.Iを倒したのです。

それをきっかけに、翔龍の特殊部隊に招かれるわけですが、そういう人なのに、このヒーロー全然強くない。たまたま、ハイパードライブと同調したのが自分だっただけで、5話に至ってやっと乗りこなせてきてるのかなって感じ。

天才科学者の典型という感じで、生活能力がなく、研究に没頭すると食事もしなかったり、周りが見えなくてよくぶつかったりとか、HPによれば「もっさり」しているレオン・ラウですが、今までのヘタレヒーローとちょっと違うなと感じるのは、ブレないところです。口数が少ないながらも、ここぞというときにブレないところは、もしかしたらヘタレでないのかな、とも感じます。

ヒーロー以外のキャラクターも濃くて、特殊部隊「パンドーラ」メンバーの群像劇も楽しめます。

現在6話までの時点では、まだいろいろな要素が出てき始めたところで、これからの展開がまだ見えませんが、河森カラー全開で、マクロスやアクエリオンファンには特にオススメなアニメです。

あと、個人的には、先日のバンプライブでフジくんがアンコールに「今、作ってる曲なんだけど…」とアコースティックで歌ってくれたのが、エンディングテーマの「Spica」だったのが嬉しかったなあ。

 

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