小説『ON 猟奇犯罪捜査班・藤堂比奈子』内藤了著・ドラマ比奈子のキャラ違い

今期のドラマで一番まともに観ているのが、波瑠さんが主演している刑事ドラマ
『ON 異常犯罪捜査官・藤堂比奈子』です。

もともと異常犯罪とか猟奇ものが好物の私としては、放映の予告が始まった段階で、ちょっと興味が出て、原作の内藤了著『ON 猟奇犯罪捜査班・藤堂比奈子』を
電子図書で試し読みしたのが運のつき。
『CUT』『LEAK』『AID』『ONE』『ZERO』とドラマ放映3回目ぐらいまでに読破してしまいました。

大体、ドラマでは“異常犯罪捜査官”とちょっと甘めですが、原作は“猟奇犯罪捜査班”ですからね。

異常と猟奇(殺人現場はかなり忠実に映像化していますが、さすがに原作のグロさは出せません)、官と班(小説の方がもう少し群像劇っぽいです)の違いは大きいです。

あと、これは電子だけなのか確認しておりませんが、それぞれの小説の最後に次回作の導入部分が載っているという禁断(?)の手法で、そりゃあもう、止まらないわけです。

小説としていうなら、『ストロベリーナイト』の誉田哲也さんと同じ系列なので、この系列が好きな人にはご馳走です。

それで、小説とドラマを見くらべて感じたことですが、さすがに小説ほぼ6冊分をドラマ1クールで収めるのは厳しく、全体に設定やキャラクターが大分変わっています。

特に違うのは主役の藤堂比奈子。
一度見たものを記憶する能力、特にイラストを使って映像記憶に落とし込む。
その分、漢字が苦手というところまでリアルな設定なのは共通しているのですが、
小説の比奈ちゃんは、どちらかと言えば素朴さが際立つキャラ。
それが人の心にすっと入り込み、天性の勘との鋭さとあいまって真相に近づくのですが、ドラマの比奈子さんは……ひたすら怖い。

台詞からしてサイコパスっぽく、家族構成も闇を抱えている感じ。

このキャラ違いで感じるのは、やっぱり波瑠さんの存在が大きいのかなと。
あの大きな瞳がどこ見てるのかわからない感じで「興味深い……」と呟かれるとぞわぞわします。

また、殺人犯でありながら、プロファイラーとして比奈子を助ける中島保。小説ではいい関係になる二人で、結構きゅんきゅん来るのですが、ドラマの方がプラトニックで緊張感があります。小説のイメージも重なって演じている林遣都くんにときめきますよ〜。

ドラマは同じベースで大幅に構成を変えていますが、むしろ少し別物として十分楽しめる内容ですが、小説だと、それぞれの犯人の心理や状況ももっと深く踏み込んでいて、一気読み必須の面白さです。

でも、ドラマの方が原作より怖いって珍しいですよね。

 

9/1追記:第8話、原作から大分違う方向になってきましたね〜。それはそれで、最終話が楽しみ。

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